SS書いたよ 新年初
イラスト描かないででSS書いてた!
イラストも描かないとなぁ・・・(´・ω・`)
正月ネタっぽくしてみました。
楽しんで頂ければ幸いです☆
↓
イラストも描かないとなぁ・・・(´・ω・`)
正月ネタっぽくしてみました。
楽しんで頂ければ幸いです☆
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初夢はいつ見た夢であるかと言うのは実は諸説あり、大晦日から元旦にかけてまたは元旦から2日にかけて、はたまた2日から3日にかけてなどなど。明確に『この日に見た夢』と決まっていないようであるが一般的には元旦から2日にかけて見る夢のことを言うらしい。
何故いきなりこんな話をしたかというと、まさに元旦から2日にかけてそれを体験したからである。そもそも俺は夢にあまり良い思い出が無い。理由は聞かないでくれ。正夢だとか悪夢だとかを超越した出来事があった、とだけ言っておこう。もっともあれが夢だったのかは今でも疑問ではあるのだがな。あぁ思い出したくも無い。
そんな出来事が起こった年を綺麗さっぱり忘れて新しい年を迎えたい俺は、元旦におせち料理を食べ、お年玉を貰い、妹と初詣に行ったり遊んだりした後に、今年一年がより良い年になることを内心で祈りながら眠りについたわけである。極々普通の正月を過ごしただけなんだが、一度アイツに関わった以上、俺の日常は普通とは無縁になってしまうらしい。まったくもってはた迷惑なやつである。
「キョン。 ちょっとキョン! 起きなさいよ!」
眠りについてすぐ・・・という時間感覚の中、どことなく遠くからハルヒの声が聞こえてきた。って、妙にリアルにハルヒの声が聞こえてくるな・・・
「もう・・・いい加減にしなさいよ、アンタ!」
声と同時に顔にペチペチと刺激される感触が生まれる。どうやら軽く叩かれているらしい。ハルヒのことだ、このまま返事もしなければキツイ一発が降り注ぐだろうことは想像に難くない。今ここで起きれば俺への被害は最小限に抑えられるのだろうが意識に反して身体はまったく動こうとしない。正直、寝たばかりなので起きるのが億劫であり、なおかつこれは夢だろうと霞がかった頭の片隅で考えている俺が居たりした。このまま1発叩かれれば夢も覚めるだろう。初夢がハルヒにどつかれるなんて今年一年を的確に暗示する内容だな・・・。
「・・・ん・・・」
そんな俺の意に反して、起こった出来事はやけに生々しいハルヒの吐息と耳元近くで発せられた甘い声、それにしっとりとした感触だった。・・・まてまてまてまて?! 一体何が起きている?! 寝ぼけた頭で色々と情報を総合すると、ありえない出来事が起こっているという結論に達してしまい頭の中がパニックになる。コレは夢だ。そうさ夢に違いない。そうだ落ち着け俺まず目を開けてコレが夢だと確認すればいい。・・・よし、目を開ければそこは俺の部屋でコレが夢だと・・・
「ん。 おはよう、キョン♪」
目を開けた俺の前にハルヒの顔があった。
「すぐ起きたわね。・・・今度からこうやって起こそうかしら」
しかもハルヒの吐息が感じられる距離で。
「ん? まだ寝ぼけてる? ほら、起きて顔洗いなさいよ」
そう言ってハルヒは目を閉じ軽く唇を当ててから身体を起こし「二度寝しちゃダメだからね?」と言い残して扉から出て行った。その自然な姿を呆然と見送ってから改めて夢だと思う努力をしたが残念ながらそれは実現しなかった。思いつくまま一通り夢から覚めないかと苦悶し全てが徒労に終わった後、改めて部屋を見渡す余裕が生まれ、そこで初めて見慣れない部屋だということに気づいた。窓を見るが、そこには灰色の世界は広がっておらず普通に朝日が差し込んでいる。例の閉鎖空間なら一度行ったことがあるだけにまだ対処のしようもあるのだが・・・一体ここはどこなんだろうな・・・?
考えうることを一通りやってしまったところで、「起きて来い」と言われていたことを思い出し、着るものを探し(すぐに見つかった)、それがいつもの普段着となんら変わらないことに妙な心地になりながら先ほどハルヒが出て行った扉を開けてみた。そこはどこかのマンションのリビングルームらしく、長門や朝倉のマンションほど広くはないがこぢんまりとした感じのいい所だった。奥のキッチンと思しき場所で何やら作業をしていたハルヒが「やっと起きてわね、バカキョン!」と何故か嬉しそうに口にしているのを聞こえない振りをしながらリビングに入る。
状況が全く理解できない。誰かこの状況を説明出来るやつは今すぐここに来て説明してくれ。
俺の困惑に気づいていないのかハルヒが「さ、ご飯にしましょう♪」とテーブルに食事を並べて始めた。手際よく食卓を飾るハルヒを見て俺はある違和感を感じる。・・・なんだ? ハルヒなのは間違いない。妙に機嫌が良いがそれはコイツが楽しいと感じているせいだろう。ハルヒは一度テーブルを離れ、エプロンを外してから何やら手に持って戻ってきた。
そこでようやく俺は違和感の正体に気づいた。ハルヒが髪をポニーテールに結っていたため気づくのが遅れたが、俺の記憶にあるハルヒより髪の毛が伸びている。女子の髪の毛の伸びる速度なんて知らないし、綺麗に切り揃えていることから大体2〜3年後、といったところか・・・? そう気づいてから改めてハルヒを見ると若干大人びている気もする。如何なハルヒとは言え数日会わないだけでここまで成長はしないだろう。つまり、ここが現実じゃないことは確認できたわけだ。
さて、そうするとこれはやはり俺の夢・・・なのだろうか? しかし俺にはハルヒみたいな能力なんて無いからな。俺の願望ってことはないだろう。無いと思いたい。するとやはりこれはハルヒの・・・?
「さ、召し上がれ♪」
そんな俺の苦悩も知らないとばかりにハルヒはテーブルに並べられた食事を勧めてくる。俺は今どういう表情をしているんだろうな。目の前のハルヒの機嫌を損ねるような表情をしてないことを祈るとしよう。テーブルの上には正月のためか全体的におせちっぽいメニューが並んでいたが、中にはいくつか俺の好物も混ざっていて少し・・・いや、かなり驚いた。偶然だよな?
結局、色々と訝しい所はあったものの俺は食事をするにした。夢(?)の中とは言え見ているだけで食欲をそそる食卓ってのは初めての経験だったのも多分に影響している。親の料理も美味いのだがそれとはちょっと違うというか・・・上手く言葉に出来ないな。世の男子諸君なら所謂『手料理』って響きに憧れないか? そう言えば多少は解ってもらえると思う。解らないやつは不幸だと俺は断じるね。
味のほどは絶品と言っても差し支えないレベルだった。このままお店でも出せるんじゃないかってつい口を出てしまったくらいである。その時の「そんな安売りはしないわよ! 食べて欲しい人に作るのがいいんじゃない!」と言ったハルヒの表情がやけに印象的だった。今思うと凄い台詞である。普段のハルヒからは絶対聞くことはないと思うがな。
食後はハルヒと何をするでもなくゆっくりと過ごしていた・・・と記憶しているが正確なところはわからない。なぜなら次に気づいたときはいつもの俺の部屋だったからな。いつぞやのようにベットから落ちる・・・ってことは無かったが悶絶具合は比ではなかった。俺が行動を起こした訳じゃないがあれじゃまるで新こ・・・いやいやいやいや! ありえないだろう!
次の日、SOS団で初詣に行くと朝からやたらとテンションの高いハルヒから電話があり駅前に集合したのだが、そこで長門から「・・・よかった」と似つかわしくない安堵の台詞を耳にしてしまった。昨日のことだろうか・・・もしかして、かなりやばい状態だったのか!? そう思い長門に視線を向けると、長門は数瞬固まったのち、以前同様俺とハルヒがこの世界に存在していなかった時間があるという事実を俺に伝えると目線を逸らしてしまった。・・・それで長門よ、さっきの呟きだが・・・
「・・・・・・別に。なんでもない」
シラを切る長門は珍しいな、などと俺が思っていると「・・・あなたの聞き間違い。わたしは何も言っていない」と畳み掛けるように言ってきた。わかった、そういうことにしておこう。長門は不満そうな表情を一瞬見せると「・・・そう」といつもの無表情に戻ってしまった。今年は珍しい表情を見ることが出来る年だな。
しかし、あれはやっぱり閉鎖空間だったのか。ハルヒを先頭に朝倉や長門が後について詣で先に移動してる最中、あの時のことを思い出してみる。今回の閉鎖空間は朝日が差し込んでいると思うほど明るかったが、あれには意味があるのだろうか・・・? 以前の閉鎖空間はハルヒのダウナーな気分を反映していた、とか。ふと引っ張られていることに気付きそちらを見ると、泣き腫らして顔をくしゃくしゃにしている朝比奈さんが俺の袖口を掴みながら歩いていた。朝比奈さん、どうしたんですか?!
「ふぇぇぇぇぇぇぇ〜〜〜・・・・・・ キョンくぅぅぅぅぅ〜〜〜〜ん〜〜〜」
俺が気付いたことが引き金になったのかさらに泣きじゃくる朝比奈さんを俺はあたふたしながらあやす羽目になってしまった。朝比奈さんの様子は以前の比じゃなく、一体どんな理由があるのかと尋ねてみたが泣きながら話をするので聞き取るのにかなり苦労してしまった。
話を整理すると今回の閉鎖空間は長門や古泉ですら介入出来ないほど強固なものだったらしく、まったく打つ手が無かったらしい。さらに「これは・・・ひく・・・詳しっ・・・くは、禁則事項で、言えな・・・っい・・・けど・・・」と前を行く他のメンツに聞こえないよう小声で教えてくれたのは、あの閉鎖空間が一つの時間軸を形成していたらしい・・・と言うことだった。それがどういう事なのか俺如きの脳みそで分かるはずもないことだが、それが原因で朝比奈さんにも手の出しようが無かったらしい。
話を聞けば聞くほどよく戻ってこれたと感心してしまう。結局、ハルヒの気まぐれに救われたって事なんだろうか。っていうか、あの出来事に意味があるとは思いたくないな。やれやれ、今年もハルヒに振り回される日々を送ることになるんだろうな・・・まったく勘弁してくれ。
何故いきなりこんな話をしたかというと、まさに元旦から2日にかけてそれを体験したからである。そもそも俺は夢にあまり良い思い出が無い。理由は聞かないでくれ。正夢だとか悪夢だとかを超越した出来事があった、とだけ言っておこう。もっともあれが夢だったのかは今でも疑問ではあるのだがな。あぁ思い出したくも無い。
そんな出来事が起こった年を綺麗さっぱり忘れて新しい年を迎えたい俺は、元旦におせち料理を食べ、お年玉を貰い、妹と初詣に行ったり遊んだりした後に、今年一年がより良い年になることを内心で祈りながら眠りについたわけである。極々普通の正月を過ごしただけなんだが、一度アイツに関わった以上、俺の日常は普通とは無縁になってしまうらしい。まったくもってはた迷惑なやつである。
「キョン。 ちょっとキョン! 起きなさいよ!」
眠りについてすぐ・・・という時間感覚の中、どことなく遠くからハルヒの声が聞こえてきた。って、妙にリアルにハルヒの声が聞こえてくるな・・・
「もう・・・いい加減にしなさいよ、アンタ!」
声と同時に顔にペチペチと刺激される感触が生まれる。どうやら軽く叩かれているらしい。ハルヒのことだ、このまま返事もしなければキツイ一発が降り注ぐだろうことは想像に難くない。今ここで起きれば俺への被害は最小限に抑えられるのだろうが意識に反して身体はまったく動こうとしない。正直、寝たばかりなので起きるのが億劫であり、なおかつこれは夢だろうと霞がかった頭の片隅で考えている俺が居たりした。このまま1発叩かれれば夢も覚めるだろう。初夢がハルヒにどつかれるなんて今年一年を的確に暗示する内容だな・・・。
「・・・ん・・・」
そんな俺の意に反して、起こった出来事はやけに生々しいハルヒの吐息と耳元近くで発せられた甘い声、それにしっとりとした感触だった。・・・まてまてまてまて?! 一体何が起きている?! 寝ぼけた頭で色々と情報を総合すると、ありえない出来事が起こっているという結論に達してしまい頭の中がパニックになる。コレは夢だ。そうさ夢に違いない。そうだ落ち着け俺まず目を開けてコレが夢だと確認すればいい。・・・よし、目を開ければそこは俺の部屋でコレが夢だと・・・
「ん。 おはよう、キョン♪」
目を開けた俺の前にハルヒの顔があった。
「すぐ起きたわね。・・・今度からこうやって起こそうかしら」
しかもハルヒの吐息が感じられる距離で。
「ん? まだ寝ぼけてる? ほら、起きて顔洗いなさいよ」
そう言ってハルヒは目を閉じ軽く唇を当ててから身体を起こし「二度寝しちゃダメだからね?」と言い残して扉から出て行った。その自然な姿を呆然と見送ってから改めて夢だと思う努力をしたが残念ながらそれは実現しなかった。思いつくまま一通り夢から覚めないかと苦悶し全てが徒労に終わった後、改めて部屋を見渡す余裕が生まれ、そこで初めて見慣れない部屋だということに気づいた。窓を見るが、そこには灰色の世界は広がっておらず普通に朝日が差し込んでいる。例の閉鎖空間なら一度行ったことがあるだけにまだ対処のしようもあるのだが・・・一体ここはどこなんだろうな・・・?
考えうることを一通りやってしまったところで、「起きて来い」と言われていたことを思い出し、着るものを探し(すぐに見つかった)、それがいつもの普段着となんら変わらないことに妙な心地になりながら先ほどハルヒが出て行った扉を開けてみた。そこはどこかのマンションのリビングルームらしく、長門や朝倉のマンションほど広くはないがこぢんまりとした感じのいい所だった。奥のキッチンと思しき場所で何やら作業をしていたハルヒが「やっと起きてわね、バカキョン!」と何故か嬉しそうに口にしているのを聞こえない振りをしながらリビングに入る。
状況が全く理解できない。誰かこの状況を説明出来るやつは今すぐここに来て説明してくれ。
俺の困惑に気づいていないのかハルヒが「さ、ご飯にしましょう♪」とテーブルに食事を並べて始めた。手際よく食卓を飾るハルヒを見て俺はある違和感を感じる。・・・なんだ? ハルヒなのは間違いない。妙に機嫌が良いがそれはコイツが楽しいと感じているせいだろう。ハルヒは一度テーブルを離れ、エプロンを外してから何やら手に持って戻ってきた。
そこでようやく俺は違和感の正体に気づいた。ハルヒが髪をポニーテールに結っていたため気づくのが遅れたが、俺の記憶にあるハルヒより髪の毛が伸びている。女子の髪の毛の伸びる速度なんて知らないし、綺麗に切り揃えていることから大体2〜3年後、といったところか・・・? そう気づいてから改めてハルヒを見ると若干大人びている気もする。如何なハルヒとは言え数日会わないだけでここまで成長はしないだろう。つまり、ここが現実じゃないことは確認できたわけだ。
さて、そうするとこれはやはり俺の夢・・・なのだろうか? しかし俺にはハルヒみたいな能力なんて無いからな。俺の願望ってことはないだろう。無いと思いたい。するとやはりこれはハルヒの・・・?
「さ、召し上がれ♪」
そんな俺の苦悩も知らないとばかりにハルヒはテーブルに並べられた食事を勧めてくる。俺は今どういう表情をしているんだろうな。目の前のハルヒの機嫌を損ねるような表情をしてないことを祈るとしよう。テーブルの上には正月のためか全体的におせちっぽいメニューが並んでいたが、中にはいくつか俺の好物も混ざっていて少し・・・いや、かなり驚いた。偶然だよな?
結局、色々と訝しい所はあったものの俺は食事をするにした。夢(?)の中とは言え見ているだけで食欲をそそる食卓ってのは初めての経験だったのも多分に影響している。親の料理も美味いのだがそれとはちょっと違うというか・・・上手く言葉に出来ないな。世の男子諸君なら所謂『手料理』って響きに憧れないか? そう言えば多少は解ってもらえると思う。解らないやつは不幸だと俺は断じるね。
味のほどは絶品と言っても差し支えないレベルだった。このままお店でも出せるんじゃないかってつい口を出てしまったくらいである。その時の「そんな安売りはしないわよ! 食べて欲しい人に作るのがいいんじゃない!」と言ったハルヒの表情がやけに印象的だった。今思うと凄い台詞である。普段のハルヒからは絶対聞くことはないと思うがな。
食後はハルヒと何をするでもなくゆっくりと過ごしていた・・・と記憶しているが正確なところはわからない。なぜなら次に気づいたときはいつもの俺の部屋だったからな。いつぞやのようにベットから落ちる・・・ってことは無かったが悶絶具合は比ではなかった。俺が行動を起こした訳じゃないがあれじゃまるで新こ・・・いやいやいやいや! ありえないだろう!
次の日、SOS団で初詣に行くと朝からやたらとテンションの高いハルヒから電話があり駅前に集合したのだが、そこで長門から「・・・よかった」と似つかわしくない安堵の台詞を耳にしてしまった。昨日のことだろうか・・・もしかして、かなりやばい状態だったのか!? そう思い長門に視線を向けると、長門は数瞬固まったのち、以前同様俺とハルヒがこの世界に存在していなかった時間があるという事実を俺に伝えると目線を逸らしてしまった。・・・それで長門よ、さっきの呟きだが・・・
「・・・・・・別に。なんでもない」
シラを切る長門は珍しいな、などと俺が思っていると「・・・あなたの聞き間違い。わたしは何も言っていない」と畳み掛けるように言ってきた。わかった、そういうことにしておこう。長門は不満そうな表情を一瞬見せると「・・・そう」といつもの無表情に戻ってしまった。今年は珍しい表情を見ることが出来る年だな。
しかし、あれはやっぱり閉鎖空間だったのか。ハルヒを先頭に朝倉や長門が後について詣で先に移動してる最中、あの時のことを思い出してみる。今回の閉鎖空間は朝日が差し込んでいると思うほど明るかったが、あれには意味があるのだろうか・・・? 以前の閉鎖空間はハルヒのダウナーな気分を反映していた、とか。ふと引っ張られていることに気付きそちらを見ると、泣き腫らして顔をくしゃくしゃにしている朝比奈さんが俺の袖口を掴みながら歩いていた。朝比奈さん、どうしたんですか?!
「ふぇぇぇぇぇぇぇ〜〜〜・・・・・・ キョンくぅぅぅぅぅ〜〜〜〜ん〜〜〜」
俺が気付いたことが引き金になったのかさらに泣きじゃくる朝比奈さんを俺はあたふたしながらあやす羽目になってしまった。朝比奈さんの様子は以前の比じゃなく、一体どんな理由があるのかと尋ねてみたが泣きながら話をするので聞き取るのにかなり苦労してしまった。
話を整理すると今回の閉鎖空間は長門や古泉ですら介入出来ないほど強固なものだったらしく、まったく打つ手が無かったらしい。さらに「これは・・・ひく・・・詳しっ・・・くは、禁則事項で、言えな・・・っい・・・けど・・・」と前を行く他のメンツに聞こえないよう小声で教えてくれたのは、あの閉鎖空間が一つの時間軸を形成していたらしい・・・と言うことだった。それがどういう事なのか俺如きの脳みそで分かるはずもないことだが、それが原因で朝比奈さんにも手の出しようが無かったらしい。
話を聞けば聞くほどよく戻ってこれたと感心してしまう。結局、ハルヒの気まぐれに救われたって事なんだろうか。っていうか、あの出来事に意味があるとは思いたくないな。やれやれ、今年もハルヒに振り回される日々を送ることになるんだろうな・・・まったく勘弁してくれ。



