2009年02月12日21:05

そろそろコミケ申し込み

今度のコミケはどうしよう・・・?と思いつつSSなんぞ描いてみたです。
楽しんで頂ければ幸いかと。

それにしてもコミケのカットも描かないといけないし、やること多いなぁ


web拍手返信
>巷ではタコにまで身をやつしているルカ嬢ですが、こちらは正当派ですねっ♪よかったww。色塗りをwktkしながらお待ちしてます
ルカ姉の色付きはもう暫くお待ちください(´・ω・`)
たこかまぐろか・・・で言ったら、おいらは『たこ』派ですw
とりあえず当分は正統派でいきますけどもw



SSはこちらから



キーン コーン カーン コーン・・・

授業の終了を告げるチャイムが鳴ると同時に俺は机に突っ伏した。・・・疲れた・・・。授業はいつも通り何の滞りもなく進んだし何か事件が起きたわけではないのだが俺はやたらと精神的に疲労していた。あぁいや、事件はすでに起きているのか。諸悪の根源は俺の後ろに陣取る学校非公認の部活部長・・・SOS団団長を宣言するハルヒのせいである。

「・・・大丈夫? 具合悪い?」

そう声を掛けてきたのは学級委員長の朝倉だった。授業が終わったばかりだってのになんでここに居るんだろうかとも思ったがこのまま無視してはいつぞやのハルヒと同じである。・・・具合は悪くないが全然大丈夫じゃないな。そう答え、その後の疑問は後ろにハルヒが居るため口には出さなかった。なんで俺が"また"女子になってるんだ?


部室に入るとすでにメイド服に着替えた朝比奈さんといつもの定位置で本を読む長門が何やら固い空気の中に押し黙って座っていた。なんというか長門は普段通りなのだが、朝比奈さんがすでに半泣き状態である。一体何があったのですか、朝比奈さん?

「・・・ぐす・・・。・・・あ、明日は負けません・・・!」

すみません、朝比奈さん・・・意味が分かりません。何があったんだ長門? 俺の言葉に読書を中断した長門は冷たい目線を俺に向け「・・・なにも」と一言呟いてから再び本に視線を戻した。長門のことだ、本当に何も無かったのだろう。恐らくだが・・・朝比奈さんが話しかけても相槌しか返さなかったんじゃないだろうか。もしかすると相槌すら返していないのかもしれない。なんとなくそんな結論に達した。朝比奈さん、まだ長門が苦手なんだろうか・・・。
そこへ古泉が「ごめんなさい、遅れました〜」と言って部室に入ってきた。俺と同じく女子になっている古泉だが、コイツは何故か、女子になったときだけ女言葉を使っている。今は上手に使い分けているようだが、是非一度、男のときにその言葉が出て欲しいね。俺はそう願わずにはいられない。もっともこいつがそんなへまをしそうにないのが気に食わないがな。

「みんな揃ったわね!」

古泉が着席し、朝比奈さんがお茶を配り始める頃合を見計りハルヒが宣言した。いつぞやのように、ご丁寧に椅子に登ってである。コイツは高いところが好きなのか、何か美学でも持っているんじゃいかと思えてならない。そんな俺の内心もしらずハルヒは日頃の感謝をその演説内に盛り込んでいる。一体何に感謝してるんだ、こいつはよ・・・。

「そんな訳で、今日はみんなで買いに行きましょう!」

何をだ何を。正直俺はハルヒのご高説の対象が何なのか全然理解していなかった。抽象的言い回しが多かったせいで要領を得なかったのである。他のメンツは・・・皆思うところがあるのか思案や戸惑いを見て取れるが賛成してる雰囲気は全然無いな。ハルヒよ、この企画は止めておいたほうが良いんじゃないか?

「こういうのは旬を逃したらダメなのよ! いいから行くわよ!」

本当、俺の言うことはこれっぽっちも聞きやしないな。って、今日は2月12日だぞ。バレンタインだとすると直前すぎやしないか・・・? 俺の疑問に「どうせ皆あげる相手が居ないんだからバレンタインなんか意味無いわ!」とハルヒは言い切って部室を出て行った。そういや、俺も古泉も今は女子だったか。今のSOS団に男子が居ない以上バレンタインのイベントはハルヒの中では成立しないらしい。イベントが無い以上、今年は朝比奈さんからのチョコも無しか・・・

「・・・あの、あとで涼宮さんに内緒で渡しますね?」

ハルヒが居ないことを確認した朝比奈さんがこっそりとそう打ち明けてくれた。よかった。どうやら谷口と慰めあわなくてすみそうである。・・・あぁいや、今の俺は女子だったか。バレンタインは女子から男子に・・・ってのが一般的だからな。この状況だと俺が谷口やに国木田にチョコを渡すのが自然なのか? 実際渡す必要性は一切無いのだが一瞬俺が谷口にチョコを渡しているシーンを想像してしまった・・・。ぐあぁ・・・ありえん! 俺はなんてことを考えたんだ! 一瞬前の俺をなぐってやりてぇ!!

「それなら、私も渡そうかな」

オマエからのは受け取らんからな、古泉。「だけど、男の姿じゃ渡すわけにもいかないじゃない?」と妙に食い下がる古泉を俺はいらん、と無碍も無く一言で断ずる。何が悲しくて(今は女子でも)男から貰わねばならんのだ。俺の言葉に古泉は「残念☆」と全然残念そうに見えない表情で肩をすくめる。・・・何か良からぬことを考えてないだろうな・・・こいつ。そんなやりとりをしていると廊下から「こらー!早くしなさい!!」とハルヒの怒鳴り声が聞こえてきた。はいはい分かってますよ、そう急かすな。廊下に居るハルヒがやる気を見せるほど俺の気分が沈んでいくように思えるのはなんでだろうな?


学校を出てから小一時間。
俺はハルヒに連れられてきた店の前で固まっていた。他のメンツも微妙な表情で佇んでいる。長門だけはいつもの無表情だったが実はあまり意味が分かっていないのかもしれないな。そして目の前には何故か意気揚々としたハルヒが腕組みをしていた。なあハルヒ・・・俺、帰って良いかな・・・?

「却下」

俺の提案を一蹴し「さ、行くわよ!」とそのお店に入っていく。長門も後に続き、朝比奈さんや朝倉は諦めに似た表情で入っていった。そんなSOS団の面々を見て俺はこのまま黙って帰るのもありなんじゃ・・・と思ったが「さ、行きましょう♪」と何故かノリノリの古泉に捕まってしまった。まてまて! 古泉、お前ここに入るのに抵抗は無いのか!?

「"今の"私達には必要でしょ?」

"普段の"俺には必要ないんだが、そこはどう説明してくれるのか聞いてやろうじゃないか。俺の言葉に古泉は「今、涼宮さんの機嫌を損ねるのは得策じゃないわよ? 一生このままかも」と俺の耳元でそんな言葉を口にした。近いって! そして耳に息を吹きかけるな! 抱きつくな! 俺は必死の抵抗の末、なんとか古泉の身体を引き剥がす。くそ、男のときなら力負けしないんだが、この身体じゃ古泉にすら力負けしそうになるのかよ。

「そういう訳だから、素直に入っちゃわない?」

「ランジェリーショップに」と店を指差す古泉を俺は長門に匹敵するほどの冷めた目で睨み付ける。古泉の野郎、ワザとやってる訳じゃないだろうな・・・。古泉の意図がどこにあるのかはさておき、すでにハルヒ達は中に入ってる現状では外でただ突っ立ってるというわけにもいかないのは事実で・・・。俺は仕方なく、本当に仕方なく店に入ることにした。

「遅い! なにしてんのよ、まったく!」

だから俺は帰って良いかって聞いただろうに。仕方無しに入店した俺を待ち受けていたハルヒは「はい、これ」と数着のブラを俺に手渡してきた。・・・なあハルヒ。コレは一体なんだ? 俺が半眼でハルヒを睨むとハルヒは本日一番の笑顔を見せ

「このあたしが選んだんだからね! 感謝しなさい!!」

などと、のたまいやがった。さて、俺はどこからツッコミを入れればいいんだろうな? 俺のサイズを熟知している所か、はたまた俺のブラを満面の笑みで選び抜いている所か・・・。他にもありそうだがそれに触れると後戻りできなくなりそうなので止めておこう。俺はノーマルでありたいしな。
そんな俺の様子など気にせずハルヒは「早く着けてらっしゃい!」と俺を更衣室まで引きずると、モノか何かのようにぽいっと中に放り込みやがった。現実世界に戻ってもこいつにだけは服を選んでもらうことはしないでおこう・・・と心に決めた俺は、今目の前にある事実から逃げているだけだろうかね。・・・仕方ない、ハルヒに着けけられるよりはマシか・・・。俺はため息をつくとのそのそとブラジャーを身に着け始めた。
数分後、ハルヒが「どう!?」と何の前触れも無く更衣室のドアを開けきた。危うく悲鳴を上げそうになったぞ・・・くそ。もし悲鳴なんぞ上げたら朝倉や古泉に何を言われるか分かったもんじゃない・・・。ハルヒ、一声くらいかけろ。常識的に。

「いつ開けようとあたしの都合でしょ? それよりどうなのよ!?」

いつものように俺の都合は一切合切無視してハルヒは感想を求めてきた。・・・あぁもう好きにしてくれ・・・と俺は思いながら前よりゆるい旨を伝える。以前はこう・・・なんだ? 身体にフィットしていた感じがあったのだが今日はそれがない。むしろぐらつくと言うか押さえが無いと言うか・・・すまない、この感覚を表現する言葉を俺は知らない。男で知ってる奴が居たらそれはそれで怖いと思うがな。・・・居ないよな?!

「・・・アンタ・・・」

俺の言葉を聞いたハルヒはやたら怖い顔をしていた。なんだなんだ? 俺、何か変な事言ったか・・・? ハルヒは不機嫌そうなアヒル口で俺を睨むとそのままズカズカと店員の元へ歩いていった。・・・ドアぐらい閉めていけ・・・ハルヒ。 他のも着けてみたが結果は同じだった。つまり、サイズが合ってない・・・ってことなのだろう。どこがどう合っていないのか、俺には皆目検討もつかなかったわけだがな。
丁度一通り着け終わった所で、朝比奈さんと朝倉がこちらに向かってきていたので二人に聞いてみると物凄い視線で睨まれた。・・・朝倉はともかく朝比奈さんのあの表情は初めて見た。顔は笑っているのに朝倉以上の凄みというか・・・その表情は当分忘れられそうに無い。トラウマになりそうだな・・・いや頑張って忘れるようにしよう。俺の心のオアシスを干上がらせるわけにはいかないからな。

その後、ハルヒが店員を連れてきてサイズを測りなおす羽目になってしまった。店員の話によるとどうやら店にあるサイズでは俺には合わないらしい。えーと、店員はなんて言ったかな? アンダーがあと2〜3cmでサイズがどうのとか、トップが前よりどうのとか、カップが今より1サイズどうのこうの・・・だったか? 正直俺にはアンダーやらカップやらと言われても訳が判らなかったので右から左に聞き流していた。男の俺が覚えても意味が無いだろう?
あとは俺のサイズを周りで聞いていたSOS団の面々が好き勝手言っていたが俺は全て無視した。ただ朝比奈さんの「・・・キョンくん、あとでお聞きしたいことがあります」と素で言っていたのと、古泉の「スレンダーなのもキライじゃないわよ」って言葉だけは耳に残ったが・・・。深い意味はないと信じたい。
結局俺の分は次回に後回しってことでお店を後にした。店を出て帰る道すがら、俺は今回のこの買い物の動機付けが分からなかったので近くに居た長門と朝倉に聞いてみた。長門は小首をかくん、と傾げるだけだったので俺と同様あまり意味が分かってなかったのだろう。朝倉に目を向けると俺の身体を睥睨した後「・・・今日は『ブラの日』なの。だから涼宮さんは"みんなで"買いに行きたかったんじゃないかしら?」と話してくれた。朝倉・・・教えてくれたのはありがたいが、なんでそう睨むんだ・・・。しかも胸のところを重点的に。
さて朝倉の話が本当だとすると、今日の買い物で一人買うことが出来なかった俺はSOS団の団結を乱したってことになるんだろうかね・・・? ブラ1つで何を・・・とも思うがハルヒは一人でも欠けるのが納得できないのだろうな。さて・・・どうフォローしたものやら。・・・。この後のイベントと言えばバレンタインしかないんだが・・・。どうせ女子で居るのは今だけだろう。やれやれ、仕方ない。ハルヒには当日チョコでも渡して機嫌を伺うとしよう。
そうするとこの後、買いに出かけなきゃ駄目か・・・面倒だな、と俺が思っていると古泉が「勿論手作りでしょ?」と要らぬ言葉をかけてきた。なんでそうなる。と、言うかなんで俺の考えてることが分かるんだお前は。

「あら、それならあたしのトコ使ってくれて構わないわよ。道具はちゃんと揃ってるし」
「・・・楽しみ」
「そうですよねぇ。折角ですから・・・」
「良かったじゃない? これなら失敗してもフォローしてもらえそうよ?」

聞き耳を立てていたとしか思えないタイミングで他の面々が口を挟むのを俺は呆れながら眺めていた。それでいて前を行くハルヒに気付かれないよう注意を払っているのである。結局、こいつらもハルヒのことが心配なのだろう、と思う俺はお人よしなのかね?



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